(ほんとうはおめでとうだけど嫉妬心から勝手にそう思ってるだけです)
そして更に追い打ちをかけるように、私の愛読書『ベルセルク』の作者、三浦健太郎先生が亡くなってしまった。。。
20年以上前、まだ学生だった頃にこのコミックの存在を知り、その主人公ガッツの生い立ちからもがき生き抜く様、見る者すべてを圧倒し魅了するダークな世界観と全く先の読めないストーリー展開。また、一枚一枚のページがすでに芸術と言われる圧倒的な三浦先生の画力に立ち読みながらどんどんのめり込んでいったのを今でも覚えています。
当時の私は造形大の学生でデッサンや精密描写の勉強もしていたのですが、三浦先生の描く絵は他の漫画家さんの塗りつぶす絵とは一線を画すもので、一本一本が手書きの線で構成される精密描写のような大変手の込んだ、魂のこもったまさに『絵画』なのです。
いわばベルセルクはまさに美大生がお手本にしなきゃいけないレベルの完璧な漫画、、、というより画集に近い物なのです。
もちろん今は全巻揃えていますが、、、
最近は年に1巻出るかでないかのペースで体調が良くないと噂されていました。。。
まさか亡くなるなんて、、、。
ストーリーもまさにこれからというところ、、、。
ドラえもんで例えるなら、
のび太という男の悲惨な生い立ち、ジャイアンという仲間のような凶悪な敵とその手下のスネ夫という太鼓持ちによる壮絶ないじめ。負け犬のような人生を送る中一筋の光であるしずかの登場。さらには未来からきた猫型ロボットの後ろ盾をえて、さあこれから始まるのび太による復讐劇!
、、、ぐらいなんですよ。
わかります??
40巻出てるけど内容はたぶんまだまだそのぐらいのもんで、これからどうなるの~⁉あの最強最悪ほぼ不死身のジャイアンをいったいどうやって倒すの⁉、、、っていう最高に面白いところだったんです。(※注、例え話でドラえもんはそのような内容の漫画ではありません)
でも一番残念なのは先生本人でしょう。
まだまだ描きたいこと、これからのストーリー展開含めたっくさんあったと思います。
途中とはいえ本当にすばらしい作品に出会えたことにありがとうございますの感謝の言葉とともに、三浦健太郎先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ダークファンタジーと言われる唯一無二の世界感、独特で残酷でエロい描写も多いけど一人でもおおくの方にこの『ベルセルク』知ってもらいたいです。
まだこの世界を知らない方はトラウマ覚悟で是非一読してみてくださいm(__)m